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GoogleAdSenseマネタイズの教科書

2018年の12月頃から話題になっていた「Google Adsenseマネタイズの教科書」

Twitterで知ったのですが、帯タイトルに“10年先も安定して稼ぎ続ける王道”と書かれており、飛びついて買いました。

どういう内容が書き綴られているのか興味津々。

約1ヶ月かけて少しずつ読み進め、ようやく読み終えましたので、忘れないうちに書評や心がけておきたい項目を備忘録として残しておきたいと思います。

内容に触れるので、購入を検討されている方にもおすすめです。

最初に

この教科書には、具体的にこれをやっておけば収益が安定するとか、小手先のテクニックや裏技が書いてあるわけではありません。

かなりのコンテンツが淘汰されているであろう10年後も生き残る為の考え方や、作成のノウハウについて解説されています。

明確な答えを求めている方にはおすすめしません。

「Google Adsenseマネタイズの教科書」要点まとめ

この本の構成は以下の通りです。

  • CHAPTER①:長期間アクセスが集まり続ける「テーマ」の選び方
  • CHAPTER②:アクセス数を安定させる「SEO戦略」
  • CHAPTER③:読者にも検索エンジンにも好まれる「サイト構築法」
  • CHAPTER④:稼ぎ続けるための「AdSense」の運用方法
  • CHAPTER⑤:「オーソリティーサイト」になって信頼と権威を積み重ねよう
  • CHAPTER⑥:10年先も安定して稼ぐために

これら6部で構成された本書の中身は、ブログ運営というよりは、サイト構築に焦点を当てた内容です。

もちろんブロガーやアフィリエイターにも役立つ情報は満載ですが、サイトを立ち上げられている方は、より理解が深まると思います。

教科書から学んだ教え

C①:アクセス数はテーマ選びで9割決まる

  • 10年先も安定してアクセスを集める為には、テーマ選びがとても大切。
  • 流行やトレンドを扱った記事だと、手を止めると収益も減るのでアドセンスには向いていない。ポイントは放置しても安定してアクセスを集められる普遍的なテーマを選ぶこと。

これはブログであれ、アフィリエイトであれサイト運営であれ、全てのGoogle AdSenseを活用する方が意識すべき内容です。

例)鎌倉神社めぐり

C②:順位決定に最も影響するユーザーの行動

  • コンテンツの評価を上げるのは、ユーザーに読まれるコンテンツを作成することが最も重要で、下手なSEO対策で上位表示を狙っても逆効果になりかねない。
  • Googleに向けてではなく、ユーザーに向けてコンテンツを作ることで、結果的にGoogleの評価に繋がる。
  • ユーザーの最後の行動はセッションを切る、広告をクリックが理想的。
  • 即離脱、検索画面に戻るという行動は、ユーザーがコンテンツに満足していない可能性が高い。

こちらも全てのWebコンテンツに向けた内容です。

直帰率を下げて自分のサイトの回遊率を上げることが、アクセスを伸ばす上で重要なポイントだと思っていた僕にとっては目からウロコのでした。

記事を読み終わり、ブラウザを閉じられることは悪いことではない。

むしろ満足していると評価してもらえることもあるようです。

Googleのアルゴリズムに合わせてコンテンツを作成するのではなく、ユーザーを第一に考えた記事を作るのが安定するというわけです。

ユーザビリティーというやつですね。

C④:アドセンスにおけるPDCAサイクル

  • アドセンスの運用で大切なのは「C」の(Check)このCheckを継続的に行うことで、収益を伸ばすことが可能。
  • 自分なりのデータを蓄積して安定した収益を重ねよう。

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引用:GoogleAdSenseマネタイズの教科書 P197

このチャプターはアドセンスの運用に特化した内容です。

サイトの状況をcheckする為に、アドセンスの広告は1つを使いまわさず、広告を配置する位置毎にユニットを分け、分析に繋げるのは当然ですね。

これをやっておかないと、貼ったらただ終わりになってしまいます。

ただ、あまり細かく分けすぎるとかえって混乱するかもしれないので注意も必要です。

自分のサイトのレポートデータの蓄積とアナリティクスの分析は、他のどんな情報よりも強く、信頼性のある情報ですよね。

ブログやSNSの情報を鵜呑みにせず、自分の分析した情報を信じて次のアクションに繋げていきたいものです。

C⑤:フロー情報とストック情報の使い分け

フロー情報:一過性の情報、時間の経過とともに価値が変化する情報

 例(ニュースや時事問題、キャンペーン情報や、今日の運勢など)

ストック情報:すでに価値が確定していて再利用が可能な状態であり、時間の経過の影響を受けにくい情報。

例)料理のレシピや世界遺産情報etc.

  • これらの情報は、それぞれの特徴を持っており、混ぜてはいけない。
  • フロー情報を蓄積し、まとめてストック情報化も可能。
  • サイトの安定的な運営にはストック情報が重要

これも全てのWebコンテンツに向けた内容です。

記事の本文はストック情報であっても、導入文に時候の挨拶が入ることで、フロー情報化してしまうというのが、「混ぜるな危険」の真意ですね。

意図せずフロー情報化した記事は、時間が経てば古い記事となり、不正確な情報に見えてしまいがちです。

フロー情報を定期的に蓄積できるのであれば、配信したフロー情報をまとめた記事を作成し、ストック情報化することで新たな価値を生み出すことも可能ですね。

それでも10年先を見据えた運営を行うなら、時間の経過に左右されないストック情報を発信するのが適正でしょう。

C⑥:リスクヘッジを意識したサイト運営

  • 稼げるサイトにのみ固執するのはリスクが高い。
  • アクセスのピークに偏りのあるテーマや季節でアクセスが変動するテーマでも、逆転の発想でサイトを作ればリスクヘッジが可能。

例)メインがスキー場のサイト、夏用にグラススキー場の情報を発信

これはサイト運営者向けに書かれていたコンテンツですが、ブロガーにも学ぶべきポイントは多いと思います。

今自分の運営しているサイトのキラーコンテンツがGoogleのアルゴリズム変動やアップデートによって、圏外に飛ばされてしまった場合の対処法は考えてあるか?という問題提起。

この対処法の1つとして、2つのサイトを同時に運営する方法が紹介されていました。

例えば海釣りの特化サイトがあるなら、川釣りのサイト(つまり似たカテゴリー)を新しく立ち上げて同時進行で運営していくというものです。

同じドメインに蓄積すると、Googleアップデートによって両カテゴリーが共倒れになる可能性があると。

いやーかなりのリスクヘッジです。

まとめ

この教科書は、サイトの運営をアナリティクスやアドセンスのレポートで分析し、PDCAを繰り返すことのできる人向けの内容でした。つまり、アドセンスに合格し立てホヤホヤの人が読んでもよく理解できないものも多いと思います。

逆にCをしっかりと行える人には、サイト運営の王道が学べて、とても参考になる教科書であることに間違いありません。

悪い点

おこがましいですが、僕が感じたこの本の気になった点をお伝えします。

チャプター毎に著者が分かれている合作であるためか、内容が重複しているところがあり、それに気付くと集中力がプツリと切れてしまいます。

この項目はこのチャプターに載せてよ!という箇所もあり、チャプターの構成が少し複雑です。言わんとしていることは分かるので読みやすさの問題程度ですが・・・

最後に

いかがでしたか?

ここで紹介した内容は本書のごくごく一部に過ぎません。

きっと僕も、これから何度も読むと思います。

その度に、道を正してくれるでしょう。

Google AdSenseと向き合う基礎固めを!!そう思われる方はぜひ一度読んでみてください。

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