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メンタリストDaiGo文章術

ブログを始めて以来、本をよく読むようになりました。

人に何かを伝える上で、知識を蓄積することの大切さは身に染みて分かったものの、僕は文章を書くのが苦手です。

どうすればもっと読みやすい文章が書けるのか?

読みたいと思わせるコツは存在するのか?

そう思っていた矢先、人気ブロガーやアフィリエイターの多くが、良書として薦めている『人を操る禁断の文章術』という本のことを知り、興味を持ちました。

店頭で手にとって中身を確認すると、なんとも読みやすそうなビジネス書。

これは多分、学生か新卒の人が読む系のビジネス書で、30歳を超えたオッサンが張り切って読むようなものではないな・・・

そうは思いましたが、活字慣れしていない僕にとって、サクっと読めて得るものがあるならば、買って損をすることはない。

いざ読んでみると、相当初心者向けであったものの、意外納得させられることも多かったので、自分自身の備忘録の為にも、本の要点をご紹介したいと思います。

人を操る禁断の文章術

この本は美文のコツを伝えるものではなく、

「相手を思うままに行動させたい人のための本」であり、その為のテクニックや技術が綴られています。

行動を操るメンタリズム文章術は、「3つの原則」「7つの引き金」「5つのテクニック」の3つに分類されています。

「書かない三原則」で人を操る

3つの原則

  1. あれこれ書かない
  2. きれいに書かない
  3. 自分で書かない

あれこれ書かない

文章は、伝えたいことを並べ、詳しい情報を与えて十分に説明されているからといって、読んだ人の心が動くわけではない。

文章を書く時のスタート地点は、「相手にどんな行動をしてほしいか?」を考えること。

その為には、あえて短い文章で相手の想像力を利用して、「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書くことが、相手の行動へ導く。

いきなりどっぷりメンタリズムって感じです。

普段文章を書く時は情報を多く、多くと頭でっかちになりがちですが、スキを作ったり相手の想像力を掻き立てる文章を書くのはモノを売る上で非常に大切ですね。

きれいに書かない

きれいな文章では、人は動かせない。

読み手の感情と想像力を刺激する「話しかけるような文章」を書くことで相手の心は動く。

コピーライトの例①:気になりませんか?年間報酬3,000万円が10年続くコンサルタントだけが知っている仕事の習慣

コピーライトの例②:「ねえ、私のこと好き?」とカレに聞く前に、この映画を観てください

どちらも相手の感情を刺激するように語りかけたコピーです。確かに論文みたいな文章なんて誰も読みたくありません。

ブログの吹き出しの会話文、あれは理にかなった手法だったようです。

こういつやつ?

そう、そういうやつ

じぶんで書かない

書きだす前に、「読み手の心を読む」を意識すると「書く」という行為からは離れた作業となる。

自分の頭の中に答えはなく、書く前の準備で相手の読みたい内容、求めている言葉を探ることに答えはある。それを提示すれば自ずと行動に繋がる。

自己満足な文章を書くのではなく、読み手の心にフォーカスした文章を書くことが大切なんですね。

人を動かす7つの引き金

7つの引き金

  1. 興味
  2. 本音と建前
  3. 悩み
  4. 損・得
  5. みんな一緒
  6. 認められたい
  7. あなただけの

興味

人は、夢中になれることには時間を忘れて没頭する。読み手の興味、趣味趣向に触れることができれば、勝手に行動してくれる。

本音と建前

理想(こうありたい)と現実(こうあるべき)の狭間で揺れる感情。

例:主婦の本音と建前

主婦なら洗い物をして当たり前、食事の用意をして当たり前、掃除をして当たり前。本当は家事が苦手な主婦も、建前を担っていかなければと、がんばっています。本音を言えば、もう少し楽をしたいはず、自分の時間が欲しいはず。そんな主婦が抱ええる建前と本音を理解した文章を使えば、読み手である女性たちの心に響く。

悩み

人は、誰しも悩みやコンプレックスを抱え、解消したいと思いながら生きている。

悩みが解消できると分かれば読み手は行動する。

人の悩みは4つだけ

  • Health.健康、美容
  • Ambition.夢、将来、キャリア
  • Relation.人間関係、結婚、恋人、会社
  • Money.お金

HARM「世代」を掛け合わせると、更に相手の悩みを割り出せる。

Health(健康)の例

10代:ダイエット、身長、にきび

20代:仕事中のストレス、肩こり

30代:妊娠・出産、体力の衰え、薄毛、肥満

40代:内科系の病気、ガン

50~60代:抱えている悩みの中心が「健康」になる

70代以上:終活

同じ健康の話題について書く場合も、世代によって言い回しや言葉遣いを変える必要がある。

損・得

人は「得したい」よりも「損したくない」という思いの方が強い。

メリットばかりを羅列せず、デメリットも正直に書くことで信頼を得ることができる。

ただし、文章の最後はデメリットを上回るメリットで締める。

みんな一緒

人は、自分の所属するカテゴリーから外れることを嫌い、共通点のある人に、強く影響される。

例)「すでに100万人が体験済みです」

というコピーを打ち出すことによって、読み手は「自分は乗り遅れている。自分がマイノリティーである」という疎外感を利用することができる。

また、自分と同年代の人からの影響はとても受けやすく、中高年のスマホ普及に向けて中高年のタレントが広告で使用されるのは正にソレ。

認められたい

Twitterやinstagramの「いいね!」がもらえると誰もが嬉しいように、人は「承認欲求」を満たされたいと潜在的に感じている。

相手を褒めてプライドをくすぐろう。

これは、ブログやサイト運営に活かすというよりは、会社の上司や得意先とうまく付き合っていく上で大切な要素ではないでしょうか。

あなただけの

あったものが制限、規制されると欲しくなる。持っていたものがなくなると欲しくなる。

情報や価格があなただけの特別なモノであれば、読み手の心はより動く。

あとは、5つのテクニックに従って書くだけ

5つのテクニック

  1. 書き出しはポジティブに
  2. なんども繰り返す
  3. 話しかけるように書く
  4. 上げて、下げて、また上げる
  5. 追伸をつける

5つのテクニックについては、特に深く意識する必要はないかと思いました。(個人的な感想)

最後に

結構まとめて書いたつもりでしたが、本を1冊全部まとめたような内容になってしまいました。これを読んだ人は果たして本を買う必要があるのでしょうか?

結構すでに誰もが知っているような内容もありましたが、感心する項目もあり、読んで得した感はありました。学生でも間違いなく理解できる内容なので、若い人が読むべきビジネス入門書と言えると思います。

読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術。確かにこれこそメンタリズム文章術。

駆け出しのブロガーやアフィリエイター、サイトを運営、管理する人はもちろん、ビジネスにも活かせるテクニックが満載なので、できるだけ若い内に読んでおくことをオススメします。

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